2016/08/21
「風魔の小次郎」の登場人物は黒塗りで登場する
風魔の小次郎が好きです。
風魔の小次郎とは、週刊少年ジャンプに1982年~1983年に連載された車田正美先生の漫画で、超簡単にいえば、小次郎という学ランを着た主人公が様々な敵を木刀で倒していくバトルマンガです。
小次郎が好きな理由の一つに登場人物の存在感がすごいというのがあります。
なぜ登場人物の存在感があるのかと考えながらコミックを読み返していて気付きました。その存在感は、キャラの登場シーンの工夫にあると。
そう、小次郎のキャラの登場シーンは、だいたい、いつも黒塗りなんです。
例えば、主人公の小次郎が所属する風魔一族の登場シーンはこんな感じ。
「どんだけスゲーやつ、出てくんだ?」って、ワクワクしませんか。
そして、そのキャラが実際に戦う場面までこの黒塗りフェイスで引っぱります。
「どんなキャラだ?」とワクワク感がマックスになったところで、顔が明らかになってバトルになります。
車田先生の黒塗りフェイス作戦、スゲーです。
黒塗りフェイスで登場するキャラの例
では、小次郎に出てくる印象的な黒塗りフェイスのキャラをご紹介します。
第一部 夜叉編
夜叉の密偵の登場シーン
小次郎の第1話に出てくる敵。ザコだとはわかっていても、ワクワクします。
夜叉の影三兄弟の登場シーン
水影、月影、闇影の三兄弟です。ヤバい奴がでてきた感があります。実際はモブです。
夜叉八将軍の登場シーン
風魔対夜叉の最終決戦が近づいてきた感があります。「夜叉八将軍を招集するというのですか」。ぜひ呼んでください!
第二部 聖剣戦争
華悪崇の一人目登場
黒塗りフェイスの中で目が光ってます。車田先生の新たな表現方法です。
続いて登場する華悪崇の3戦士
やはり目が光ってます。神秘的な力を秘めている感じがムチャクチャ出てます。
死牙馬の登場シーン
さすがコスモの第4の戦士。黒塗りではなく、全身白塗りです。車田先生、また新たな境地に達しました。
聖剣戦争のあの人も、、
この人まで黒塗りです。ここまで謎めかすのか!
第三部 風魔反乱編
夢魔
第3部はあまり黒塗りフェイスがありません。が、夢魔のこのシーンはバックの目と上手く相まって、マインドコントロールの天才という雰囲気が出ています。
まとめ
車田先生の黒塗りフェイスのすごさが伝わったでしょうか。
個人的には、なんべんでも読見返したくなるのは、こういったシンプルかつ効果のある表現方法だからだと思っています。
車田正美先生の作品をもっと楽しむ
車田正美先生の代表的な3作品です。
どの作品をとっても、キャラ、技、武器の登場シーンは見モノです。
風魔の小次郎
リングにかけろ1
リングにかけろ2
聖闘士星矢